今回は耳のモデリングです
また耳ですか?と言われそうですが、ちょっと違います
やろうとしていることは、ローポリでリアル寄りな耳の作成です

じゃっく
要はリベンジです
当時は思ったような形をうまく出せなくて、シンプルな耳しか作ることができませんでした
それでも試作品を作り続けている内に、だんだんある程度の形が出せるようになってきたので、今回はその作り方を残していきます
資料
資料を確認する

今回はリアル寄りな耳を作りたいので、作り始める前にまずは資料を確認
自分の耳を触りながら確認するのもありですが、難しいので画像や書物から耳の形を参考にします
それにしても耳ってだいぶ複雑な形をしているんですね

じゃっく
C の中に無理矢理 Y の字をねじ込んだような感じ
手順
手順はこんな感じです
スタートは過去に作ったローポリな耳とほぼ同じ
途中からカットを入れたり形を変えたりして、最後に押し出しを駆使して耳を作っていきます
ローポリな耳を作る

まずは頭の一部に耳が来るであろう面にカットを入れます
そのカットを入れた面を別レイヤーに複製
複製した耳を画像右側のようなローポリの耳を作ります

じゃっく
真ん中の面は不要なので削除
耳の形を C の字にする

耳の面の一部を削除して、内側に折り込みます
回転ツールでぐるっと寄せてポイントを結合

中心の穴を大きくして形を調整
思いっきり C の字に変形していきます
形作り用のカットを入れる

いらないエッジを一部削除して、ぐるっと円を描くようにカットを入れます

空いている面を埋めて、耳の形を作るためのカットをバシバシ入れます
押し出して耳の部位を作る

面の一部を押し出して、耳輪脚(じりんきゃく)という部位を作ります

じゃっく
単語ムズイわ
ポイントを動かして耳の内側を作っていきます
やってて分かったのですが、対輪(ついりん)とかいう部位の形づくりはちょっと無理でした

じゃっく
あの Y の字みたいな部位ですね
なので、このまま GO

赤く塗られているところを押し込んで耳の穴を作ります
青い部分は押し出し
この青い部分の名前は、耳珠(じじゅ)と対珠(ついじゅ)と呼ばれるそうです

じゃっく
耳って形だけじゃなくて名前も複雑なんですね
頭側から耳へ結合していく

顔の面に合わせて耳の角度を変更
上からも見て角度を調整します

じゃっく
角度は浅めな印象

横からの角度も変更
顔の面に合わせて、ちょっとだけ角度を付けます
簡易型の耳でも同じこと書いていますが、ここ最初勘違いでまっすぐに生やしていました
参考書物を読んでいる時に気付き、なおかつ実物画像の耳の根元に線を引いたら、アゴの流れに沿って生えていたので、それ以降の耳は少しだけ傾かせています

じゃっく
気を付けないと

耳のポリゴン二枚を削除
あとは頭側から耳へポイントを結合していきます

無理やり繋げたので耳の結合面を修正
必要なら形やサイズも調整します
問題なさそうなら鏡面コピーを実行
完成

これで完成です

じゃっく
で~きた~
耳を結合した頭のポリゴン数は以下になりました
- ローポリ:354
- ハイポリ:1416
まとめ
それではまとめです
- 顔から一部面を複製して耳を作る
- C の字になるように動かして形を作る
- 面張りとカットを入れて耳の部位を作る
- Y の字部分はローポリで作るのが難しい
- 耳の角度を調整してから顔と結合していく
- 横から見るとアゴの流れに沿って生えている
今回はローポリながらリアル寄りな耳を作ってみました
より耳らしいものができましたが、Y の字の部分はローポリでは難しいことが分かりました

じゃっく
技量の問題だとは思いますが・・・
ただ、少ないポリゴンでリアル系の耳ができたんで、今後もいろいろ試していきます
というわけで、お疲れさまでした
おまけ
細分化した時の耳の見た目

細分化した時の耳の形ですが、まあまあ良い感じの形が出ました
ただ、前述したとおり Y の字部分はかなり難易度が高くて、簡単にできるようになるまで時間がかかりそうです
こういった細かい部分の調整は、やっぱり ZBrush のようなスカルプト系でやるのが良いんですかね?
モデリングは相変わらず難しいですが、自分としては楽しさを感じています

じゃっく
目的の形ができたときが一番楽しい
今後も続けていきます
使用ツール
- 3DCG
- LightWave3D
- 動画
- Bandicam
- ScreenToGif
- 画像
- CLIP STUDIO PAINT PRO