LightWaveでMMDの足IKと同じようなIKを組めるかテスト
今回はLightWaveのIKについて。
MMDモデルの足とかについているIKボーンを動かすと繋がっている親ボーンも一緒に動かせるアレ。
普段モデリングにはLightWaveを使っています。
ただあまりレイアウトの機能を触っていなかったので、勉強のために試しに組んでみたいと思います。
将来的には自分でリギングができるようになりたい。
作っているモデルがMMD用のモデルですが、LightWave上でも同じようなことができるか試してみました。
結果それっぽいものができたので、いつものように記録として残していきます。
参考物
MMDの足IK
最初になんでもいいのでMMDのモデルを開いて、参考になりそうな足IKの構造を確認しました。(画像はあにまさ式のMEIKO)
なるほど、こうなっているのか。
この3つの枠線の内容が関係しそうなので、LightWaveではどう考えられるか一度置き換えてみます。
- 親ボーン：同じく親ボーン
- IK Terget：目標アイテム
- IK Link：連動させるボーン(あし、ひざ、足首)
合っているか不明ですが、たぶんこうなるはず。
では、さっそく組んでみます。
準備
モデラーでの確認
まずはテスト用にモデルを用意します。
1レイヤーにモデルとボーンをまとめて、足回りに足IKとつま先IKがあるか確認。
無い場合はIK用のボーンを追加して、ウェイト値0%で適用しておきます。
レイアウトに送信
SkelegonReaderでボーンを変換して、ボーン単体で動かせるところまで進めます。
これでIKを組む準備が完了。
コントローラーを配置
Nullを作成
足IK用とつま先IK用にコントローラー用のNullオブジェクトを作ります。
両方ともボックスで、大きさは50mmと30mmにしました。
もし後から形とサイズを変えたい場合は
- Nullオブジェクトを選択
- オブジェクトプロパティを開く
- アピアランスタブを開く
- カスタムオブジェクトの追加を開く
- アイテム形状を追加
これでNullのサイズと形状を変更できます。
Nullを設置
作成したNullを置きたい場所に動かします。
関節位置にピッタリ付けたい場合は、移動中にAltキーを押すとスナップしてくれます。
leg_IKボーンとtoe_IKボーンにNullを設置しました。
IKを設定
足とひざにIKを設定
ボーンにIKの設定を加えていきます。
“制御と制限" タブの “回転" タブを開いて以下を設定します。
- 足：HPB全てにIK
- ひざ：PのみにIK
回転だけに影響を与えたいので “回転タブ" 内だけ変更しました。
ひざは逆方向に曲がって欲しくないので、ピッチ制限をかけています。
足首にIKを設定
足首にもIK設定します。
足と同じように回転タブのHPB全てにIKを設定しました。
ターゲットを設定
足IKのターゲットを設定
次にターゲット(目標アイテム)を設定します。
足IKボーンのモーションオプションを開いて以下を設定します。
- 目標アイテム：ankle
- ゴールオブジェクト：leg_IK_Null
- ゴールの強さ：100%
- ゴールを接着：ON
初期設定のままNullを動かすとボーンとの位置がずれたりするので、ゴールの強さを100%。
・・・ゴールの強さとはいったい・・・
ここでよく分からなかったのでマニュアルを読みました。
読んだ限りでは、 “ゴールオブジェクトに設定したNullがどれくらいの強さでIKの末端に吸着するか" を意味するようです。
つま先IKのターゲットを設定
つま先IKも同じように以下を設定しました。
- 目標アイテム：toe
- ゴールオブジェクト：toe_IK_Null
- ゴールの強さ：1%
- ゴールを接着：ON
親子付け
親子関係を設定
あとはMMDの親子設定と同じように、LightWaveでも足IK(leg_IK)が親になるように設定。
シーン編集から設定しました。
確認
動作確認して完成
最後に動作確認。
ちょっと挙動が微妙な気がしますが、だいたい同じような動きになりました。
探りながらやったのでもしかしたらどこか認識が間違っていたり、情報が足りないなどがあるかもしれません。(違っていたらごめんなさい)
ひとまず形にはできたので記録として残しました。
誰かの参考になれば幸いです。
以上です。
お疲れさまでした。
使用したツール
- GIF：Screen to GIF
- PMX編集：PMXEditor ver0.2.7.3
- モデリング：LightWave 2024.1.0