胴体を円筒(シリンダー)からモデリングしてみる
タイトルの通り円筒から胴体を作ってみます。
モデリング方法は顔と同じくらい色んな進め方がありますが、あまり一般的じゃないかなと思います。
一般的には恐らく面を貼ってから厚みを出して整える方法が多いように感じます。
基本的には情報量が多い方が困った時に助かります。
ではなぜ情報として少ない円筒からの胴体モデリングなのか。
理由は非常に単純。
合わなかったんです! 自分には!!
あの面をポチポチ貼っていくのがちょっと自分には合わなかったのもそうですけど、後の厚みだし時間が取られがちで嫌でした。
面倒くさがり屋なのでもっと効率良く目的にたどり着きたいのです。
そこで考え抜いた結果、円筒からモデリングする方法にたどり着きました。
完全にオリジナルです。
それを今回記録していきます。
※2023/7:内容と画像を再構成しました。
モデリングの前に
作り方調査
胴体もしくは体の作り方を改めて確認しました。
傾向としては顔と同様に4種類くらいあるようです。
- 円筒から作る方法
- 面を貼っていく方法
- ボックスから作る方法
- スカルプトからリトポして作る方法
最も多いのが面を貼って厚み調整をして作る方法で、次いでボックスから作る方法の様子。
円筒から胴体の作例はほぼ無い・・・かな。
ただ少数派のやり方となるとちょっと気分が良くなってしまうのは自分だけだろうか。
作りたいサイズを確認
今回作ろうと考えているキャラの身長は約160cmくらい。
頭身は6頭身狙いです。
上半身と下半身を1:1で考えた場合、このような寸法になりました。
部位 | 160cmキャラの推定縦寸法(cm) |
頭 | 25 |
首 | 10 |
胴体 | 50 |
足 | 75 |
恐らくこうなるかもしれない。
なので今回作る胴体の縦寸法は約50cmということになりそうですね。
下絵を用意
モデリングをするために下絵を用意します。
頑張って描いてみたけど、う~ん 微妙だな。
下絵が上手く描けない場合は以下の文言で検索すると結構な量が出てきます。
- 日本語で “アニメ 体 2面図"
- 英語で “anime body blueprint"
この後モデリングしていきますが、下絵は参考程度に扱うことにします。
なぜかと言いますと
- 2Dならではのウソがある
- 3D化すると矛盾が発生する
- 色んな角度から見た時に違和感が出る
とこのように問題が発生することがあるからだそうです。
これは顔についても同じです。
なので確認はパースペクティブビュー上でぐるぐる回しながら行う事を基本にします。
モデリング開始
円筒を生成する
八角形の円筒を用意します。
八角形である理由は後に腕を作るわけですが、綺麗に変形させるのに最低限必要なポリゴン数が八角とされているからです。
高さは腕くらいの位置に配置。
半分作ってから鏡面コピーで全身を作るので、右側に寄せておきます。
胸部の作成
円筒に2本カットを追加し、拡大&縮小ツールで曲面上になるように全体を調整します。
今度は胸部を表現するために曲線状にポイントを移動。
調整はあんまりきっちりやると時間がかかるので、ほどほどにしておきます。
円筒の真下6面を選択して途中まで押し出して、側面のエッジは少しだけ外側に調整します。
その後、底面を真っ平らにして股までさらに押し出しを実行。
腹回りの作成
股まで面を延長したら今度は2本カットを追加。
底面の不要な4面を選択して削除して股下のエッジを少しだけ真下に下げます。
鏡面コピーして大まかに下絵に合わせていきます。
大体で問題なし。
そしてこの時の高さが設定どおりの約50cm位になっていたらOK。
股と尻の分割
今度は股とお尻の分割に入ります。
本当に簡単にですが画像のようにカットを入れ込みました。
この時点ではまだ細かく調整はやらないです。
胸部&くびれ&尻ようの分割を追加
ここから一気に分割を追加。
胸部、腰、尻となる箇所に2本カットを追加し、最後の調整に入ります。
股付近は後々のモデリングの事を考慮してパンツのような形状に調整しました。
キリが良いなと思ったところで一旦サブパッチを実行して見た目を確認。
わぁ~お なかなか良い尻になったんじゃなかろうか。
我ながらよくできました。
全体を見て完成
最後に全体を確認して完成とします。
胸部、腰、尻の位置は画像のようになっています。
ポリゴン数は四角で220ポリゴン。
考え出してから実際に作るまで時間はかかりましたが、何とか形にすることができました。
尻もキレイにできたことですし。
ちなみに尻のことばっかり言ってますが、特別オシリスキーじゃないですよ。
どうせ作るならキレイな方が良いというだけです はい。(ほんとかよ)
ひとまず胴体はこれでOK。
お疲れさまでした。
手足以外の続きはこちら。
おまけ
旧式の体データがあったので、比較してみました。
左が古い方、右が今回の新しい方。
最初に作った奴は何故がくびれが無くて、肩幅も広かった様子。
一番の違いは股周り。
V字か水平かの違いですね。
V字タイプは比較的よく見るタイプですが、今の自分には難しくて合いませんでした。(足を曲げた時の破綻が少なくて良さそうですが・・・う~ん)
また考えます。
以上。