できるだけ簡単に足首をモデリングする
実は以前作ったことがあります。
ただし形状だけが足っぽいもので指がありませんでした。
当時はまあ良いかこれでみたいな感じで終わっていましたが、 指がある足首モデルも作れるようになりたいので今回試しに作ってみようと思います。
目指すは“できるだけ簡単に足らしく作れること"。
それではやっていこう。
モデリングの前に
作り方調査
実際にモデリングを始める前に軽く調べてみました。
手と同じくらいの情報あるかなと思ったんですけど・・・思ったより情報がありません。
(実際には手と同じくらいの手法がありました。ごめんなさい)
- 円柱から作る方法
- ボックスから作る方法
- 足首から押し出して作る方法
以上3種類ほどあるようです。
ただ理想に近いものがありませんでした。
なので足首本体と指を別個で作ってあとで結合するやりかたで進めていこうと思います。
モデリング開始
足指用のボックスを用意
まずいつものように基本図形を用意します。
指から作っていきます。
ただ残念ですけど下絵はありません。(もう何も描けぬぅ・・・)
作りたいキャラの身長は160cm程度なので以下のサイズで原点に配置。
向き | 長さ(mm) |
高さ | 20 |
横幅 | 80 |
奥行 | 20 |
分割を追加
分割を入れます。
手順としては手の時とほぼ同じです。
ただ親指が一番大きいんで先に親指サイズ分のカットを入れてから、残りの指を均等にカット。
指の断面を作成
正面の面を選択してベベル(面取り)を実行。
数値はお好みで。
指のサイズ調節ですが、大まかに決めちゃいます。
数値は結構適当です。(身長160cm用)
指 | 縮小サイズ(%) |
親指 | 100 |
人差し指 | 90 |
中指 | 87.5 |
薬指 | 85 |
小指 | 82.5 |
調整後は細分化を実行。
水かきの分割を追加
水かき部分は手と違うものにしてみました。
手順は以下。
- 水かきのエッジを選択
- ベベル実行
- カット追加
- ベベルでできた不要なエッジを削除
- さらにカット追加
これで足指の水かきができました。
指の作成
指の断面を選択して拡張&押し出しで指を作ります。
根本と指先は地面に接地しておきます。
指の長さは以下の寸法で設定しました。
指 | 長さ(mm) |
親指 | 45 |
人差し指 | 50 |
中指 | 40 |
薬指 | 35 |
小指 | 30 |
爪を作成
指先を選択して指の形状を作り、爪用にカットを追加。
爪の作り方は手の作り方と全く同じなので省略します。
足の指は手の指と比べて動くところがあまりない印象なので足の指には関節の分割を入れません。
代わりに形状を整えるためにカットを一本追加。
足首用のボックスを用意
別レイヤーにかかと用のボックスを追加。
上から見て予め45度回転させ、水平中心にカットを一本入れておきます。
以下の寸法で設定しました。
向き | 半径(mm) |
半径X | 40 |
半径Y | 50 |
半径Z | 40 |
不要な面を削除
生成したボックスの下側2面を押し出したり、不要な面を消したりして画像のように造形を変更。
- 足首
- 足先
- かかと
この3か所の面は消しておきます。
そして細分化を実行。
すると面が無い部分が丸くなり八角形になります。
かかとの分割の追加と調整
大穴が開いているかかとを埋め直していきます。
手順を示すとこんな感じ。
- かかとの選択ポイントを少し上げる
- 上げた選択ポイントを拡張&下へ押し出し
- 同じ色のポイントを結合
- 面を埋める
ポリゴンの流れを少し変えたいので分割変更。
画像のようにカットを追加した後、要らないエッジを削除しちゃいます。
同時に断面のポイント数が足りないので裏表にカット追加。
これで指側と同じポイント数になります。
足首と指を結合する
足の全長は足首のほぼ3倍くらいなので比率的に正しい位置に指を移動して結合。
同時に土踏まずも簡単に作っておきました。
もうここまで来たら後はガンガン調節するだけです。
全体的に調整を行う
くるぶしはポイントを移動したりしてそれっぽく作成。
こぶは内側の方が高い位置にあります。
真上からも見たりして形状がおかしくないか上手く整えていきます。
親指の骨のでっぱりとか指の並びとか。
足の甲も極端に薄くなっていないかも見て一本カット追加。
全体を見て完成
最後に全体を見渡して完成です
ポリゴン数は438ポリになりました。
結構簡単に作る事ができたように思えます。
手より簡単だったかも。
というわけでお疲れ様でした~
おまけ
足の指のトポロジーですが、今回出戻りが発生していました。
もう改悪ですよ これは。
もう記事の内容も更新したので既に過去のものなので、結局A案のままで進めています。
以前はポールの数の多さから右側のB案で進めていました。
作った当初はこれで良いと思っていたものです。
B案にした理由はA案のポールの数が多くて気になったからです。
ただなんだろう・・・後々最初に作っていたA案の方がマシなのでは感じ初めてしまった。
これは不慣れながらUV展開をしてみた画像。
もし色を塗るとしたらA案の方が良いかな?と思ってしまったのです。
(B案は何か思っていたのと違っていた)
手もそうですけど足も気になる所が多くて・・・う~んしばらく変更&改良が続きそう。
というわけで以上おまけでした。